「俺らが言うリア充は友達がいるとかワイワイやってること」は誤用?
「俺らが言うリア充は友達がいるとかワイワイやってること」とは陽キャやパリピといった、いわゆる陽の人たちが言いそうなイメージの言葉です。リアルが充実していることを指し、飲み会やイベントごとに積極的に参加し、リアルでの友人づきあいが多いという意味だと思っている人も少なくありません。
しかし、そもそもの「リア充」という言葉の成り立ちから考えると、これは誤用とはいかないまでも「意味が変化している」言葉でもあります。
「リア充じゃない=ぼっち」がそもそもの用法だった
リア充という言葉は2006~2007年ごろ、2chの大学生活版で生まれた言葉です。
大学デビューに失敗し、友達もなく、サークルにも所属できず、一人ぼっちのリアルを送る大学生たちが「俺はリア充じゃない」「非リア」と卑下していたのが始まりです。つまり、1人でも友達が居るならば「リア充」だったのです。
リア充はその後SNSなどにも広まり、流行語大賞にまでノミネートされるなど、ネット上での一般化が進みました。
若者言葉として定着する頃には「リアルが充実して幸福であること」という意味合いになりましたが、元々の意味を考えると、友達の数は「リア充か否か」には関係がないのです。
リア充の基本や定義については、「リア充の意味や定義・条件・略語。時代と共に変化していった流行の歴史について」の記事でまとめています。
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