アメリカと日本の離婚の現状は?
スターターマリッジは1965~78世代に多い
高学歴のカップルが20代で結婚して、子供がいないまま、5年以内に離婚することを、アメリカでは「スターター・マリッジ」と呼んでいます。「短命結婚の時代スターター・マリッジ症候群」の著者であるパメラ・ポールさんによると、1965~78年生まれの世代に顕著に表れている現象だといいます。
結婚4年以下で離婚する割合は3割強!
日本の国立社会保障・人口問題研究所の調査をご紹介すると、2020年に結婚1年未満から4年以下で離婚に至ったのは全体の30.4%、5年以上9年以下は18.9%でした。10年以上の合計(不詳も含む)は50.7%となっています。
結婚から4年以内で離婚している割合が高くて、1940年から2020年までの統計を比較しても同じような結果です。2020年の統計では、結婚20年以上の熟年夫婦の離婚の割合が全体の20.2%と、過去最高です。
リア充同士だと離婚しやすい?
家族社会学者の永田夏来さんは、パメラ・ポールさんの著書を紹介しながら、「高学歴リア充夫婦ほど5年以内に離婚する」という記事を書いています。数字的に見れば、高学歴リア充同士は離婚しやすいと言えるかもしれません。ただ、スターター・マリッジが多い1965~78年生まれの世代は親も離婚しているので、堅実な家庭に対する憧れが強く、その理想が強すぎて、現実とのギャップを埋めきれないのが原因だという点にも触れています。現在の生活だけでなく、家庭環境も大きく影響しているのが見て取れます。
日本の場合、リア充同士だと離婚しやすいのかどうか統計だけでは、わかりませんが、結婚20年以上の夫婦、つまり、若いころよりも収入が増え、リア充に見える年代の人達の離婚率が高くなっているというのは事実です。リア充だからといって、結婚生活は安泰とは言えないようです。
離婚の理由~性格の不一致
日本の令和2年度の調査ですが、離婚理由で女性で最も多かったのが「性格が合わない」、次が「生活費を渡さない」、そして「精神的に虐待する」でした。男性の場合、最も多かったのが「性格が合わない」、次が「その他」、そして「精神的に虐待する」となっています。男女とも、「性格が合わない」が最も多い離婚理由になっているということです。
交際中でも相手の性格や考え方がわかるはずなのに、結婚後に性格が合わないと感じて、離婚にまで発展するのはどんな理由があるんでしょうか。
交際期間が短かったり、遠距離恋愛だったりで、お互いに十分理解しないまま結婚しているケースがあるのかもしれません。
あるいは、交際期間が長く、相手の欠点に気づいていたとしても、交際中はたまに会うだけなので、気にせずに済んだかもしれません。ところが、結婚していつも一緒にいるようになると、我慢できなくなってしまうということもあります。
相手に嫌われたくないとか、関係を壊したくないと思いから、交際中に本当の自分を見せていないというケースもあります。また、会っていてもコミュニケーションがあまり取れていないカップルもいます。カフェなどでもお互いに自分のスマホを見ていて、あまり会話していないカップルもよく見かけます。
お互いに結婚を考え始めてからも、結婚後のお金の管理の仕方や子供の教育、結婚後の仕事についてなど、具体的なことを話し合っていないケースもあります。結婚後に考え方があまりにも違うことに気づき、話し合っても平行線で、これ以上一緒に暮らせないと感じ始めるかもしれません。
相手の欠点や悪い習慣が目についたとしても、「自分が変えてあげたい、自分なら変えられる」とか、「結婚すれば変わるだろう」と思って結婚を決めることもあります。自分を変えることも難しいのですから、相手を変えるのは簡単ではないでしょう。
結婚して自覚ができ、責任感が持てるようになる人もいますが、性格や習慣、癖は、結婚したからと言って急にはかわりません。結婚しても意識が変わらず、いつまでも独身気分のままの人もいます。自分が期待していた通りに相手が変わらないと、不満が募って、結婚関係を終わらせたいと思ってしまいます。
非リア充が結婚に失敗しないためには
リア充の人でも、離婚するのだから、非リア充の自分は、結婚してももっとうまくいかないのではないかと、不安に思うかもしれません。非リア充の人が結婚に失敗しないためにはどうしたらいいでしょうか。
付き合っている時に相手をよく理解する
結婚生活を成功させるためには、付き合っている時に相手をよく理解する必要があります。2人だけの時には良い面を見せようとするものですが、気心の知れた友達が一緒にいるときや家族の中ではどんな人なのか、じっくり観察してみましょう。もし、「ムリ」と感じることがあるなら、「結婚すれば変わるだろう」とか、「自分が変えて見せる」などとは思わないことです。非リア充で、出会いの機会も少なく、年齢も高くなっていると、このチャンスを逃したくないと思うかもしれませんが、後悔しないためには焦らないことです。
十分理解して、性格が合うと思って結婚しても、結婚してみたら欠点が気になり出したということもあります。欠点がない人はいないので、離婚に至るかそうでないかは欠点そのものが問題なのではなく、お互いにそれをどう感じているかということになるでしょう。
「確かに欠点もあるけど、いいところもたくさんある」「自分も欠点があるのだからお互い様」と考えられないで、相手の気に入らないところばかりを指摘しているなら、お互いに我慢できなくなり、離婚になってしまいます。
常にコミュニケーションを図る
常にコミュニケーションを図ることも大切です。ネットの世界に浸かっていた非リア充の人にとっては、現実の世界で、コミュニケーションを図るというのは、少し苦手かもしれません。ただ、コミュニケーションがないと、誤解が生じやすくなってしまいます。結婚生活で失敗しないためには、コミュニケーション能力は欠かせません。小さなことでも、気になることは聞いてみるのがいいでしょう。話を聞いてみると、自分の思い込みだったとか、誤解だったということがよくあります。
コミュニケーションの図り方に男女差がある
コミュニケーションの図り方には男女差があるということも、覚えておくと助けになります。女性は、自分の気持ちを話すのを好む傾向があります。楽しかったことや辛かったこと、いろいろ話して、聞いてほしいと思います。また、人に関心があるので、人のことをよく話題にするかもしれません。
男性は、頼りになる人と思われたい、敬意を払ってもらいたいと思っているので、自分の悩みについてはあまり口にしないことが多いです。また、妻の話を聞いて、「だったら、こうすればいい、ああすればいい」とすぐに解決策を提案するかもしれません。
妻は、ただ話を聞いて共感してほしいと思っているだけなのに、夫が話をあまり聞かずに結論を急ごうとする場合、妻は「夫は自分の気持ちをわかろうとしてくれない」と感じます。それに対し、夫は「アドバイスをして助けてあげたいと思っているのに、なぜ不機嫌になるのかわからない」と首を傾げるものです。
もちろん、話し好きな男性もいますし、自分の気持ちをあまり話さない女性もいるので、絶対ではありませんが、男性と女性の感情やコミュニケーションの違いを少し頭に入れておくと、役に立ちます。
コミュニケーションを上手にすることを含めて、自分ができるところから少しずつ取り組んでいきましょう。ゲームなら、簡単にリセットして、簡単にやり直しができますが、結婚は、破綻すると、大きな心の傷を負うことになります。自分の幸せのために、頑張ってみるのはどうでしょうか。
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