遊戯王でリア充の道はかなう？遊戯王とリア充の関係性

2022 12/16

2022年12月16日

カードゲームとは？

1990年代頃から、テーブルゲームの一つとして、カードゲームが人気となりました。広義に言えば、トランプや花札などもカードゲームの一つとして認識されていますが、2000年代以降では「トレーディングカードゲーム」のことをカードゲームとして指し示すようになりました。

2人一組で対戦する形式のゲームで、プレイヤーがコレクションしたカードをルールに従い布陣を作ることから始まります。カードが持つ強さや作用を駆使し、いかに強いカードの組み合わせを作れるかを競うゲームです。対戦型なので、時の運なども左右されます。

一つのゲームタイトルでも、異なるゲームやバージョン違いのカードをデッキ構築には使えないなど細部ルールが存在します。そのためゲームを始めたばかりの初心者でもベテランプレイヤーと同等で戦えるところが魅力です。

トレーディングカードゲームは、スターターキットを購入すればその場でゲームを始められます。ここから拡張パックを買い集めることで、ゲームタイトルの全カードがそろいます。スターターキットや拡張パックはシークレット封入といったところも人気の一つで、レア度が高い最強カードは、トレカコレクターの間では高値で売買されることが一般的です。

遊戯王はカードゲームのパイオニア

今やカードゲームとして「ポケモンカードゲーム」や「デュエル・マスターズ」が主流となりつつありますが、1999年に発売された「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ」は2022年現在もロングラン販売を誇っています。

遊戯王は、もともと週刊少年ジャンプ（集英社刊）で連載された少年漫画です。今でいうところの「非リア、陰キャ系」の主人公が、パラレルワールドに入り込みアイテムによってもう一つの人格を手に入れたことからストーリーが始まります。そのパラレルワールドで繰り広げられる闇のゲームを通じて、敵キャラに罰ゲームを与えていくという物語です。

カードゲーム要素は、のちのストーリー展開で生まれました。漫画の世界と日常で楽しめるカードゲームがリンクしたメディアミックスの先駆けとしても知られています。

カードゲームもリア充に欠かせない趣味

カードゲームが爆発的ブームを呼んだ1990年代は、「マジックザギャザリング」など高校生や大学生の間で流行しました。ポケモンカードゲームや遊戯王カードゲームなどアニメやテレビゲームとリンクしたカードゲームが発売されたのちは、小学生など低年齢層にも浸透してきました。今では親子でカードを集めているなど、世代を超えた楽しみ方もできるコンテンツです。

かつては、2人1組の対戦型ゲームや、コレクション性の高いカードといった理由から、遊戯王カードゲームなどを趣味にしている人は「非リア」とされてきた経緯があります。

しかし、2020年代頃からは「個性を尊重する教育」が主流となり「打ち込める趣味がある人はリア充」「カードゲーム仲間がいるんだからリア充」といわれることが多くなりました。

また、発売元のKONAMIが全国統一の公式大会を開催するなど、遊戯王カードゲームを通じた仲間づくりやゲーム人口の底上げを図ったことも「リア充認定」への近道になったと推察できます。公式ルールを設け、わかりやすいゲーム進行を整えたことも、幅広い世代でのゲーム人口が広がった理由といえるでしょう。

遊戯王：クリッターはなぜリア充認定？

遊戯王カードゲームについてネット検索をすると「クリッター、リア充、爆発」といったキーワードがサジェストされます。ユニークユーザー数が多い私設ファンサイトやツイッターなどで使われることが多いキーワードなので、関連性はほぼありません。

しかし、遊戯王カードゲームのキャラクターである「クリッター」がリア充認定されているといった話題も見受けられました。

単純に、創作モノや掲示板サイトで発言された内容のまとめで「結論：クリッターはリア充」とまとめられただけのことです。公式のストーリーというものではなく、遊戯王のアニメなどでは頻回登場したクリッターでも、実際のカードゲームでは公式ルールで禁止カードとしてデッキ構築に含められない期間が存在したため、忘れ去られた過去もあったようです。また、風貌からもリア充からは遠い存在として認識されていました。

「濡れ衣」という魔法カードでは、クリッターが監獄の中に閉じ込められています。そのカードの中では檻の中で出してほしいといわんばかりに看守に泣きつくクリッターのイラストが目立っていますが、同じ檻の中には女性キャラクターが鎮座していることがわかります。

あるユーザーが闇属性の「クリッチー」というカードと「濡れ衣」を同時掲載するとともに「その時できた子供がクリッチー」とキャプションを入れたため、それが一人歩きしたものだと推測できます。

また、クリッターが掲載されたカードイラストのほとんどに女性キャラクターが配置されているため、「嫁と愛人がいる」などと揶揄されたこともリア充認定の理由となるでしょう。

内輪でしか盛り上がれない話題ですが、ここから話題が派生し「クリッターはリア充」という結論に至ったようです。

リア充を爆発させるためのデッキレシピも？

私設ファンサイトなどでは、自分自身の手持ちカードを利用したデッキレシピを公開しているユーザーもいます。また「想像上のデッキレシピ」などさまざまな角度から掲載されているので、公式ルールに反映させたデッキか否か判断が求められることがあります。

その中で、最強デッキを「リア充も爆発できる威力」などキャプションを設けていることもあるため、サジェストとしてインデックスされることもあるのでしょう。

デッキレシピはまとめサイトなどでも多数掲載されており、手持ちカードに応じたブースターパックなどを買い求める目安となることでしょう。

ただし、デッキレシピの理解には公式ルールの習得が大前提となります。禁止カードや利用できる同じカードは3枚までといった制限も存在するため、レシピをそのまま真似る前にルールに沿っているかを確認しましょう。

遊戯王インストラクターを取得しリア充になろう！

玩具店やカードゲーム専門店では、遊戯王カードゲームの商品展開が充実しているフレンドリーショップの認定を受けている店舗があります。また、カードゲームの販売やプレイに特化したサテライトショップも全国主要都市に設置されています。

このようなショップではゲームのルールを教えるほか、対戦相手のマッチング、店舗独自のイベント開催などを行い、遊戯王カードゲームを楽しく快適に遊べる環境を整えています。

もし、遊戯王カードゲームを通じてさらなるリア充を目指したいなら、公式インストラクター資格を取得するのもおすすめです！公式イベントで公式スタッフとして活躍できるメリットがあります。

また、デッキレシピの考案やインストラクターが運営する自主イベントなども開けるところも大きなポイントとなります。インストラクターだけの交流イベントもあるため、さらなる人脈や仲間づくりにつながります。インストラクターには認定証と専用ポロシャツが配布されるので、インストラクターとしてのアピールも可能になります。

インストラクター資格でカリスマリア充になれる？

地域によっては「カリスマインストラクター」として注目されるチャンスが訪れるかもしれません。全国各地にインストラクターは在籍していますが、地方になるほど限られた人数しかいないのが現状です。

フレンドリーショップやサテライトショップでゲームの仕方のレクチャーや、デッキレシピの発信や手持ちカードでできるデッキ構築の指南などを積極的に行うことで、周りから信頼される存在になれますよ。

インストラクター試験の概要

インストラクター試験は、エントリーシート提出と筆記・実技の両試験が行われます。エントリーシート提出期間が決められているので、公式コンテンツで随時チェックしましょう。筆記と実技試験に合格し、研修を受けることでインストラクターとして認定を受けます。試験ではインストラクターとして一定以上のゲーム知識を保有していることと、公式スタッフとして対応が可能なレベルのプレイング能力を持っているかが問われます。

受験に制限がなくだれでも受験ができますが、「公式スタッフとして活動できるか」といったポイントは大きくなるでしょう。しかし、すべてのイベントに強制参加というものではなく、あくまでも任意で自分ができる範囲で参加することが基本です。